
山本山|創業1690年の老舗茶商とは?煎茶・玉露・海苔の歴史と商品の選び方
日本茶を選ぼうとすると、煎茶、玉露、ほうじ茶、玄米茶など、さまざまな種類が並んでいます。
普段のお茶として飲みたいのか、少し上質なものを楽しみたいのか。それとも、大切な人への贈り物として選びたいのか。目的によって、適したお茶も変わります。
そんな日本茶を選ぶとき、ブランドの背景まで知ってみると、商品を見る目も少し変わってきます。
東京・日本橋で1690年に創業した「山本山」は、300年以上にわたってお茶を扱ってきた老舗です。その歴史をたどると、現在の煎茶につながる青製煎茶の普及や玉露の誕生、さらに海苔の販売まで、日本の食文化との深い関わりが見えてきます。
この記事では、山本山がどのような老舗なのかを歴史から整理し、現在扱われているお茶や海苔、ギフトの特徴まで紹介します。
自宅で楽しむお茶を探している方も、贈り物を選びたい方も、商品選びの参考にしてみてください。
※本記事はPRを含みます。
山本山とは?1690年から日本橋で続く老舗茶商

山本山の始まりは、江戸時代の1690年(元禄3年)です。
初代・山本嘉兵衛が江戸・日本橋に店を構えたことから、その歴史が始まりました。
現在も山本山は、日本橋を拠点にお茶と海苔を扱っています。
300年以上続いていることだけでも長い歴史を持つブランドですが、山本山を理解するうえで興味深いのは、その間に日本茶の歴史そのものと関わる出来事がいくつもあることです。
1738年、江戸で青製煎茶を販売
1738年、二代目・山本嘉兵衛は、永谷宗円によって完成された青製煎茶を江戸で販売しました。
青製煎茶は、現在私たちが飲んでいる煎茶の原型となったものです。
それまでのお茶とは異なる鮮やかな色や風味を持つこのお茶を、山本山は「天下一」の名で販売しました。
山本山は公式の歴史でも、江戸で初めて青製煎茶を販売した茶商として位置づけられています。
現在でも「天下一」という名前は山本山のお茶に受け継がれており、長い歴史が現在の商品へつながっていることがわかります。
1835年、六代目が玉露を生み出す
さらに1835年には、六代目・山本嘉兵衛が「玉露」を生み出したとされています。
玉露は、煎茶とは異なる栽培・製造方法によって、豊かな旨みと独特の風味を楽しめる日本茶です。
現在では高級日本茶の代表的な存在として知られていますが、その歴史にも山本山が深く関わっています。
山本山が現在も玉露を重要な商品の一つとして扱っている背景には、こうした歴史があります。
なぜお茶の老舗が海苔を扱っているのか
山本山の商品を見ると、お茶と並んで海苔が大きく扱われています。
「なぜ茶商が海苔を扱っているのだろう」と感じる方もいるかもしれません。
山本山が海苔の販売を始めたのは1947年です。
九代目・山本嘉兵衛が九州の有明海産の海苔のおいしさに感銘を受けたことが、そのきっかけになりました。
一見すると、お茶と海苔はまったく異なる商品に思えます。
しかし、どちらも湿気を嫌うため保管方法に共通する部分があります。また、お茶と海苔では旬の時期が異なることから、一年を通して商品を扱いやすいという商売上の相性もありました。
こうした理由から始まった海苔販売は、その後、山本山のもう一つの柱へと育っていきます。
現在では、お茶だけでなく、焼海苔や味付海苔、のりせんべい、海苔とお茶を組み合わせたギフトなども展開されています。
伝統だけではない、山本山のもう一つの特徴
1690年創業と聞くと、昔ながらの製法や商品を守り続けているブランドという印象を持つかもしれません。
もちろん、長く受け継いできたお茶や海苔は山本山の大きな特徴です。
一方で、その歴史を見ると、新しい飲み方や商品を取り入れてきた側面もあります。
1963年、日本茶のティーバッグを日本で初めて販売
その一例が、日本茶のティーバッグです。
山本山は1963年、日本で初めて日本茶のティーバッグを販売しました。
急須で茶葉を淹れる文化が中心だった時代に、より手軽に日本茶を楽しめる形を取り入れたことになります。
現在ではティーバッグの日本茶は珍しくありませんが、こうした歴史を見ると、山本山は伝統を守るだけではなく、その時代の暮らしに合わせて日本茶の楽しみ方を変えてきたブランドでもあることがわかります。
山本山ではどんな商品を選べる?

現在の山本山では、大きく分けて「お茶」「海苔」「のりせんべい」「ギフト」などの商品が展開されています。
どの商品がよいかは、知名度や価格だけではなく、誰がどのような場面で楽しむのかによって変わります。
日常のお茶を楽しみたいなら煎茶・ほうじ茶・玄米茶
毎日の食事や休憩時間に取り入れるなら、まず煎茶やほうじ茶、玄米茶などから選ぶとわかりやすいでしょう。
煎茶は、日本茶らしい香りや旨み、渋みのバランスを楽しみやすく、日常のお茶として取り入れやすい種類です。
香ばしい風味を好むなら、ほうじ茶も選択肢になります。
玄米茶は、茶葉の風味に炒った米の香ばしさが加わるため、食事と一緒に楽しみたいときにも合わせやすいお茶です。
山本山では産地や製法の異なるお茶が用意されているため、普段どのようなお茶を好んでいるのかを基準に選ぶとよいでしょう。
日本茶の旨みをじっくり味わいたいなら玉露
普段の煎茶とは少し違う日本茶を楽しみたいなら、玉露が候補になります。
玉露は旨みを感じやすく、比較的低い温度のお湯で丁寧に淹れることで、その特徴を味わいやすくなります。
気軽にたくさん飲むというより、お茶そのものの味や香りをゆっくり楽しみたいときに向いています。
山本山と玉露には1835年から続く歴史があるため、ブランドの背景も含めて日本茶を楽しみたい方には、特に興味深い選択肢でしょう。
ご飯や食卓で楽しみたいなら海苔
お茶だけでなく、日常の食卓で楽しめるものを探しているなら海苔があります。
焼海苔や味付海苔などは、ご飯やおにぎりと合わせるだけでなく、料理へ添えるなど使い方も幅広く、家庭で取り入れやすい商品です。
山本山では海苔そのものに加え、海苔を使った「のりせんべい」なども展開されています。
お茶の老舗という印象が強い山本山ですが、現在の公式オンラインショップでは海苔関連商品も豊富に扱われています。
自宅用と贈り物では、選び方を変える
山本山の商品は、自宅用だけでなく贈答品として選びやすいことも特徴です。
ただし、自宅用と贈り物では選ぶ基準が少し異なります。
自宅用なら「普段どう使うか」で選ぶ
自宅で楽しむ場合は、見栄えや詰め合わせの豪華さよりも、実際にどのくらいの頻度で使うのかを考えたほうが選びやすくなります。
毎朝飲むなら煎茶やティーバッグ。
食後に香ばしいお茶を楽しみたいなら、ほうじ茶や玄米茶。
休日にゆっくりお茶を淹れたいなら、少し上質な煎茶や玉露。
ご飯と一緒に楽しむなら海苔。
このように、生活のどの場面で使うのかから考えると、必要以上に高価な商品を選ばず、自分に合うものを見つけやすくなります。
贈り物なら、お茶と海苔の詰め合わせも選択肢
贈り物の場合は、相手の好みがはっきりわからないこともあります。
山本山の公式オンラインショップでは、お茶だけ、海苔だけのギフトに加えて、複数の商品を組み合わせたギフトも展開されています。
季節の贈り物や記念日、内祝いなど用途別に選ぶことができ、包装とのしにも対応しています。
日本茶をよく飲む方ならお茶を中心に、食卓で使いやすいものを贈りたいなら海苔を中心に、お茶も海苔も楽しんでもらいたい場合は詰め合わせを選ぶなど、相手に合わせて考えるとよいでしょう。
老舗の商品という背景もあるため、年齢を問わず贈りやすい日本の食品を探しているときにも候補になります。
日本橋の「山本山 ふじヱ茶房」で味わうこともできる

商品を購入するだけでなく、実際に山本山のお茶や海苔を味わえる場所もあります。
東京・日本橋の「山本山 ふじヱ茶房」は、日本橋髙島屋三井ビルディング1階にある山本山の茶房です。
ここでは、玉露や各地の煎茶、抹茶などのお茶に加えて、山本山の海苔を使った食事や甘味も提供されています。
オンラインショップでは商品の説明を見ながら選べますが、お茶の香りや味わい、淹れ方まで含めて山本山の世界を知りたい場合には、実際に茶房で体験してみるという方法もあります。
日本橋を訪れる機会がある方にとっては、300年以上続く茶商が現在どのようにお茶を届けているのかを知る場所にもなるでしょう。
山本山が向いている人
山本山は、単に価格の安い日本茶や海苔を探している人よりも、品質だけでなく、その背景にある歴史や文化も含めて商品を選びたい人に向いています。
特に、日本茶を日常に取り入れたい人、少し上質なお茶をゆっくり楽しみたい人、お茶や海苔を贈り物として選びたい人には候補にしやすいブランドです。
一方で、毎日大量に飲むため価格を最優先したい場合や、とにかく手頃な海苔を探している場合には、スーパーや量販店の商品を含めて比較したほうが、自分の目的に合うこともあります。
老舗だからという理由だけで選ぶのではなく、自分が何を求めているのかと照らし合わせることが大切です。
まとめ|300年以上の歴史を知ると、いつものお茶の見え方も変わる

山本山は、1690年に江戸・日本橋で創業した老舗茶商です。
1738年には現在の煎茶の原型となった青製煎茶を江戸で販売し、1835年には六代目が玉露を生み出しました。その後、1947年には海苔の販売を始め、1963年には日本で初めて日本茶のティーバッグを販売しています。
こうして歴史をたどってみると、山本山は古いものをそのまま残してきたブランドではなく、日本茶や食を、その時代の暮らしへ届ける方法を考え続けてきたことがわかります。
現在では、煎茶や玉露、ほうじ茶などのお茶だけでなく、海苔やのりせんべい、さまざまなギフト商品まで選べます。
毎日の一杯として選ぶ。
休日に少し丁寧にお茶を淹れる。
大切な人への贈り物として選ぶ。
同じ山本山の商品でも、楽しみ方は一つではありません。
300年以上続いてきた歴史を少し知ったうえで、自分の暮らしや贈る相手に合ったお茶や海苔を選んでみてください。