
胸・デコルテにニキビができるのはなぜ?顔のニキビとの違いと正しいケア
鏡を見たときや着替えの途中で、胸元に赤いポツポツができていることに気づくことがあります。顔のニキビなら見慣れていても、胸やデコルテとなると、「なぜこんなところにできるのだろう」と戸惑うかもしれません。
胸や背中にも、顔と同じようにニキビができることがあります。ただし、見た目がニキビに似ているからといって、すべてが同じ原因で起きているとは限りません。
特に胸や背中では、尋常性痤瘡と呼ばれる一般的なニキビのほか、マラセチア毛包炎など、よく似た別の皮膚トラブルが現れることがあります。日常のケアでできることと、皮膚科で診てもらったほうがよいことを分けて考えることが大切です。
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胸やデコルテにもニキビはできる
一般に「ニキビ」と呼ばれているものは、医学的には「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれます。
日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」では、尋常性痤瘡は顔面だけでなく、胸や背中の毛包脂腺系にも生じる慢性炎症性疾患として扱われています。つまり、胸や背中にニキビができること自体は珍しいことではありません。
ニキビができる過程には、皮脂の分泌や毛穴周辺の角化、毛包内の環境、アクネ菌(Cutibacterium acnes)など、いくつもの要因が関係しています。
その始まりとなるのが、皮脂などが毛穴にたまってできる「面皰(めんぽう)」です。いわゆる白ニキビや黒ニキビにあたる状態で、そこから炎症が起こると赤いニキビなどへ進んでいくことがあります。
そのため、胸元にニキビができたからといって、「顔とはまったく違う特殊なニキビ」と考える必要はありません。顔と同じ尋常性痤瘡が胸や背中に現れている可能性もあります。
胸のブツブツは、すべて「ニキビ」とは限らない
一方で、胸やデコルテにできる赤いブツブツを、見た目だけですべてニキビと判断することもできません。
よく似た皮膚トラブルの一つに「マラセチア毛包炎」があります。
マラセチアは、人の皮膚にも存在している真菌(カビの仲間)の一種です。マラセチア毛包炎では、この真菌が関係して毛包に炎症が起こり、小さな赤いブツブツなどが現れます。
尋常性痤瘡とマラセチア毛包炎は見た目が似ることがありますが、同じ疾患ではありません。尋常性痤瘡には皮脂、毛穴の角化、アクネ菌など複数の要因が関係するのに対し、マラセチア毛包炎では真菌が関与します。
原因が違えば、医療機関で行われる治療も変わります。尋常性痤瘡ではアダパレンや過酸化ベンゾイルなどが治療に用いられることがありますが、マラセチア毛包炎では抗真菌薬による治療が検討されます。
かゆみなどが見分ける手がかりになる場合もありますが、症状だけから自分で正確に判断できるとは限りません。「胸のブツブツだからマラセチア」「顔ならアクネ菌」と単純に分けられるものでもありません。
胸・デコルテの肌で意識したいこと
原因を自分で決めつける必要はありませんが、日常生活の中で肌への刺激を減らし、清潔な状態を保つことは基本的なケアになります。
汗をかいた状態のまま長時間過ごすことを避け、可能であればシャワーを浴びたり、清潔なタオルなどで汗をやさしく拭いたりします。運動をした日や暑い季節は、胸や背中も汗をかきやすいため、顔だけでなく身体の肌にも目を向けてみましょう。
洗うときも、汚れを落とそうとして強くこする必要はありません。ナイロンタオルなどで何度もこすると、かえって肌への刺激になることがあります。低刺激性の洗浄料などを使い、やさしく洗い流す程度を基本にします。
衣類との接触も避けられません。汗をかきやすい季節には、蒸れにくさや着替えやすさを考えて衣類を選ぶことも、肌を快適に保つための方法の一つです。
また、ブツブツが気になるからといって、指でつぶしたり何度も触ったりすることは避けたいところです。炎症が強くなったり、色素沈着や痕につながったりする可能性があります。
保湿は「ニキビを治すため」ではなく、肌を整えるケアとして
胸やデコルテのケアでは、保湿についても整理しておきたいところです。
乾燥している肌に適切な保湿を行うことは、角層の水分を保ち、肌の状態を整えるための一般的なスキンケアです。ただし、「乾燥すると皮脂が増えるから、保湿すればニキビが治る」と単純に考えることはできません。
尋常性痤瘡には皮脂だけでなく、毛穴周辺の角化や炎症など複数の要因が関係しています。また、赤いブツブツそのものが尋常性痤瘡ではない可能性もあります。
保湿はあくまで肌を健やかな状態に保つためのケアの一つ。ニキビそのものの治療とは分けて考えるとわかりやすいでしょう。
セルフケアを続けても改善しないときは
胸元に少しブツブツができた程度であれば、まずは肌を強くこすらない、汗をかいたままにしない、必要に応じて保湿するといった日常のケアを見直すことができます。
一方、炎症が強い、痛みや強いかゆみがある、膿を持ったブツブツが広がっている、何度も同じ場所に繰り返す、痕が残り始めているといった場合には、皮膚科への相談を検討しましょう。
市販のニキビケア用品を使っていてもなかなか改善しない場合も同様です。
尋常性痤瘡とマラセチア毛包炎では治療方法が異なります。見た目が似ているからこそ、長期間自己判断でケアを続けるより、原因を確認したほうが適切な治療につながることがあります。
胸・デコルテの日常的なスキンケアという選択肢
医療機関で治療すべき状態とは別に、毎日のスキンケアとして胸やデコルテの肌を整えることもできます。
顔には化粧水や乳液を使っていても、胸元までは特にケアしていないという方もいるでしょう。入浴後などに乾燥が気になる場合は、身体にも使いやすいローションなどを取り入れる方法があります。
選ぶときに大切なのは、「この商品を使えば原因にかかわらずブツブツが治る」と考えないことです。日常のスキンケアと、皮膚疾患に対する治療は別のものとして考えましょう。
胸・デコルテのケアに「パピュレ」という選択肢
胸やデコルテを日常的にケアする商品の一つに、レオナビューティーの「パピュレ(Papure)」があります。
パピュレは、公式サイトで「デコルテニキビ用ローション」として紹介されているスプレータイプのスキンケア商品です。胸元などにも使いやすいよう、手に取って塗り広げるクリームではなく、スプレーで使用できる形になっています。
公式サイトでは、配合成分としてイソプロピルメチルフェノール、アラントイン、ヒアルロン酸、グリチルリチン酸ジカリウムなどが紹介されています。
ヒアルロン酸は保湿に用いられる成分として広く知られており、公式サイトでも角質層までの浸透を前提とした保湿成分として紹介されています。さらに、合成香料、着色料、鉱物油、石油系界面活性剤、パラベンを配合していないと案内されています。
胸元は、自分では見えにくい背中に比べるとケアしやすい一方、衣類に触れることも多い場所です。入浴後などに胸・デコルテまでスキンケアする習慣を取り入れたい方にとって、こうした専用ローションを選ぶ方法もあります。
ただし、パピュレを尋常性痤瘡やマラセチア毛包炎の治療薬として紹介するものではありません。赤みやかゆみ、痛みが強い場合や、繰り返し症状が現れる場合には、スキンケアだけで対応し続けず皮膚科へ相談してください。
また、公式サイトでは初めて購入する人を対象とした180日間の返金保証制度も案内されています。適用には条件があるため、購入する場合は価格や定期購入条件を含め、最新の内容を公式ページで確認してから申し込むようにしてください。
→ 胸元・デコルテニキビケア用スプレー【パピュレ】の詳細はこちら
まとめ
胸やデコルテにも、顔と同じ尋常性痤瘡ができることがあります。しかし、赤いブツブツのすべてがニキビとは限らず、マラセチア毛包炎など別の皮膚トラブルが似た症状として現れることもあります。
まず意識したいのは、強くこすらないこと、汗をかいた状態を長時間放置しないこと、必要に応じて肌を保湿することなど、日常の中で肌への負担を減らすことです。
そのうえで、胸元まで日常的にスキンケアしたい場合には、パピュレのような胸・デコルテ向けのローションを取り入れる方法もあります。ただし、セルフケアと治療は同じではありません。症状が強い場合や長引く場合には、原因を自己判断せず皮膚科で相談することも大切です。
胸元は、普段は衣類に隠れているからこそ、顔ほど状態を意識する機会が多くありません。何かができてから慌てて対処するだけでなく、入浴や着替えのときに少し肌の状態を確認することも、毎日のセルフケアの一つになります。
参考資料
日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」 https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/zasou2023.pdf
日本皮膚科学会「一般公開ガイドライン」 https://www.dermatol.or.jp/medical/guideline/4742/